月姫 アルクェイドルートクリア

この物語を思春期に喰らっていたらどうにかなっていたかもしれない。

満月を見る度にこの物語を反芻していただろうよ。

 

さて、「月姫アルクェイドルートを終えたわけですが、正直かなり良すぎました。シナリオの面白さ、設定の面白さももちろんですが、キャラクターがとても魅力的で良かったです。まだシナリオに深く絡んでいないキャラクターが数名いますが(そういえば弓塚は?)、アルクルートに出てきたメンツは完璧でしたね。

 

なんだかんだ秋葉が一番気にいったかもしれませんね。遠野家にふさわしくない不出来な志貴を当主として一から叩き直してくる乱暴さが冒頭から中盤にかけては目立ちましたが、終盤はもう、当主の立場なぞ関係なく、兄である志貴を大切に思う妹としての感情の吐露の連続でした。彼女がどれだけあの夏の日のことや遠野家の真実を知っているのかは分かりませんが、プレイヤーや志貴から見えないところでどれだけ彼女が兄のために奮闘していたかを考えると涙が出ます。奈須きのこイリヤと言い、妹に色々と託しすぎだろ。託すならルートを出しなさい。

 

遠野家関係で言うと、琥珀翡翠は結局のところ何者なんだろうか。そもそもこの家にいつからいるんですか。  

 

さて主人公2人ですが、正直あまりにも純愛で驚きました。なんか、セイバーや凛を飛ばして最初からHeaven's_Feel見た感じです。ちゃんと抱くし。

遠野志貴が何度も何度も「お前、吸血鬼なんだよな?」と聞きますよね。それは侮辱でもなんでもなくて、同じ人間であれたら良かったのに、のニュアンスでしょう?ちょっとアレにモヤモヤしてて、アルクェイドが吸血鬼でもお前が愛してやれよって思ってて…だから段々とポエティックになってずっと一緒にいることを約束したときは嬉しかったよ。

 

でも俺知ってるんですわ。「ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス」を読んでいるから。

 

 

ずっと、なんてないのかも。

 

ガハハッ

 

アハ……

 

でも、でも、遠野志貴は願った。また出会えることを信じて、アルクェイドとの約束が果たせるように。

そしてさ、良いんだよ。これは2人の物語だから、叶っても。

 

最高です。